2008年10月 7日

久々の更新なのに、怒り!!

以下、日経BP社のケンプラッツより抜粋

「改正建基法などの見直し求め日事連が自民党に要望」

日本建築士事務所協会連合会(三栖邦博会長)は2008年10月2日、東京・永田町で開かれた自由民主党建築設計議員連盟総会で、2007年6月に施行された改正建築基準法と今年11月に一部を除き施行される改正建築士法について、実効性を確保するよう要望した。


内容は(1)ピアチェック(構造計算適合性判定)における小規模建築物などの除外、(2)設備設計一級建築士制度の円滑な施行、(3)新業務報酬基準告示についての周知徹底——の3点。三栖会長は「改正建基法は国民の信頼回復に必要なことだが、実施には大きな課題がある。実情を理解したうえで配慮してほしい」と訴えた。


 日事連はピアチェックについて、従来は確認審査だけだった小規模建築物が対象となったことで、時間や経費に大きな負担が生じていると強調。設計作業量の大幅な増加で構造技術者の業務量が急増し、満足な休みが取れないなどと訴えた。


 また、設備設計一級建築士制度については、今年9月に発表した一回目の合格者が専業の設備設計事務所に所属するなど偏在しており、地域によっては設備設計の委託先が見つからない可能性もあると指摘した。


新業務報酬基準告示については、基準に強制力がないため、現実的には基準の6〜7割での契約が大方を占めると説明。実効性の確保を目的とした民間への周知徹底を求めた。


 これを受け、議員からは「制度の合理性や費用対効果を検証すべき」、「安全を確保しつつ迅速な対応を」などの意見が出された。同連盟会長の額賀福志郎衆院議員は「しっかり受け止めて対応させていただきたい。そのためにも(総選挙で)しっかりと我々を支えてもらいたい」と締めくくった。

何じゃそりゃ!

日事連の要望もよくワカランが、受けた大物議員の返答はもっとワカラン。

日事連は、これで納得して業界団体として衆議院総選挙に向けて自民党の応援をするのだろうか?

ココで怒らないと、ますます足元を見られてバカにされるぞ!

2007年9月22日

建築士会、研修委員会の仕事

茨城県建築士会の研修委員を拝命している。

本日(9/21)本年度第5回目の委員会に出席した。

研修委員会の仕事は、建築士の資質と技術・知識向上のための研修会・勉強会の実施、建築基準法など関連法令の講習会・研修会の開催、建築士試験の実施受託に関すること、等々。

次に開催することが決まっている講習会は、「建築士法第22条第2項による指定講習会」で、12/11に土浦市の国民宿舎「水郷」で行います。

建築士には、5年に1度の受講が定められてますので、是非受講を!



ということなのだが、講習会の企画・立案にいつも行き詰まってます。

建築士の方々、やってもらいたい講習会ってなんですか?

2006年7月28日

一級建築士って?

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                                        ↑Click!

 少し遅くなってしまいましたが、この前の日曜日(23日)は、一級建築士の学科試験でした。ご存じの方も多いと思いますが、建築士の試験は、1次(学科)と2次(製図)があり、年に1回ずつ行われます。
 今年も、建築士会の手伝いで試験監理員を務めてきました。茨城試験場では例年になく欠席率が高かった(約20%強)のです。昨年末から耐震偽装問題を契機に、建築士の資格制度の見直しも揺れ動いているし、この”建築士”という資格は魅力の無いものになってきているのかぁ?と感じたのでした。

 そんな折、試験翌日(24日)の読売新聞一面に、

「今さら受けたくない」建築士再試験、猛反発で断念?

という記事が、・・・。
 

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2006年3月16日

建築士のための指定講習会(1)

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 一週間遅れのエントリーになりますが、「建築士のための指定講習会」を受講したので報告。
 この講習は、建築士法施行規則「国土交通大臣は、建築物の設計及び工事監理に必要な知識及び技能の維持向上を図るため、建築士を対象とする講習を指定することができる。」とされたものです。
 昨今の”構造計算書偽装問題”などで建築士という国家資格に対する信頼がガタ落ちになったからか、自らの”知識及び技能の維持向上”への努力を証明しようとする受講者数が多かった。
 国家資格の多くは、一回取得してしまえば、業務の独占権を所有でき、一生使えるようになっている。しかし、社会情勢や技術や法律などの変化にかかわらず、何十年も前に資格取得するために詰め込んだ知識で一生通用する訳はないし、それを国が保証するのはおかしいと思う。
 そんな意味で、不十分なところは多々あるが、専門家としての”国に指定された講習会”の意義はあると思う。
 ところが、平成17年度で”国が指定する講習会”は無くなってしまうのだ。

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2006年1月11日

ココは何処だ?

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 ココはどこ?
 と思うような風景に突然出くわした。
 とある大企業の大きな工場の外縁部に沿った道路を車で走っていて、カーブを曲がったらこんな住宅の建ち並んだ一角があった。

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2005年11月27日

今日のランチはハンバーガーですか?

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 信号待ちの交差点で見かけた光景。  宅配寿司の出前スクーターがマクドナルドの入り口前に停まってます。  最初は「マクドナルドの店員もお昼ご飯にお寿司とるんだ。」とも思ったんですが、しばらく赤信号で停まっていても宅配のお兄さんは出てきませんでした。  ということは、宅配寿司のお兄さんがマクドナルドでランチってコトですね。  まぁ別に良いんだけど、そんな目立つ所にスクーター留めては商売上まずいんじゃないの?

2005年11月22日

構造計算書偽造事件について考えてみた(1)

 建築確認申請時に添付する構造計算書の偽造事件について考えてみた。

 同じ業界に居る人間として、構造計算書を偽造していた構造設計者には非常に憤りを感じる。同情の余地もない。

 しかし、当初の報道では、彼だけに責任の追及の焦点が絞られており、非常に違和感を感じた。また、悪者捜しに終始し、こういう危機が起こった時に最優先でとるべき行動をとっていないテレビ・新聞などの報道の底の浅さを感じた。

 報道としては、事件の事実(耐震性能が不足している建物)を世間に広めると共に、震度5程度で崩壊の恐れがあるというコトの緊急性から被害者対策を強く訴えるべきであろう。販売主・設計者・施工者・検査機関・行政それぞれに責任があるのは自明なのだから、誰が一番悪いのかという詮索だけの報道姿勢は底が浅いとしか云いようがない。

 この事件を引き起こした全体の構図を考えてみるために、事件を入口と中間、出口に分けて考えてみる。

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2005年11月15日

水戸の中心市街地

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 ダイエー水戸店も撤退しました。かなり集客力は落ちていたようで、仕方ないと思います。
 が、かつては目抜き通りとして賑わっていた通りに面して長い壁面が仮囲いで覆われると、街の景観がかなり寂しい感じになり、黄昏れます。
 マクロ的に考えると、もはや駅前から続く通りは、商業地としての存在価値は無いのかも知れません。特に地方都市の場合は、成人一人当たりの自動車保有数が一台に近く、周辺にバイパスと称した広幅員の真っ直ぐな道路が造られているので、旧来の駅の近くの商業地は、存在価値が無くなっています。
 では、僕たちは、このような経済的な要因で街が変わっていくのを黙って見ているだけでよいのでしょうか?

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2005年9月27日

おいおい、それはなんのまねだ。

 友人の知り合いのお宅の雨漏り補修の立ち会いでのこと。
 そのお宅は、以前書いたツーバイシックスの輸入住宅。2ヶ月以上経ってやっと軒樋を取り付けることになったとのこと。
 相談を受けた以上、不安だったので、立ち会うことにした。

 そこで、やってきたオジサンが、トラックに積んで来たのは、たぶん厚さ0.4㎜ぐらいのガルバリウム鋼板を加工した軒樋。材質と寸法を確認。その間、材料を持ってきた人は何も説明せず脚立足場を組み立てていた。そのお宅の御主人に向かって、「おはようございます」もなければ、「今日はこれこれこういう工事をするので、○○時ぐらいまで掛かります。」も言わないし、そもそもどういう人に何を指示されてどういう工事をしに来たのかも言わない。
 無口な照れ屋さんなのかとも思ったが、話しかけても応えてくれない。どう見ても日本人に見えるが、もしかすると日本語が判らないのか?それとも聾唖者か?それでは失礼なことをしてしまっているのか?など、余計な心配をしていると、やおら軒樋を直に外壁に押さえつけて軒樋の横腹からビスを打ち始めた。当然、軒樋の前板が電動ドライバーの邪魔をしてなかなかうまくいかない。
 っていうか、軒樋の内側から直接ビスで外壁に取り付けるつもりなのか?
 おいおい、それはなんのまねだ。

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2005年9月12日

衆議院選挙の喧噪のあとで

 開票後、直ぐにテレビなどで出口調査の結果が出た。自民党の歴史的な圧勝だそうだ。開票結果もその出口調査に近い状態で推移しているようだ。

 あれだけの喧噪を巻き起こしながらも、日本は結局、自分以外の他人の改革を選んだのだと思う。いや、正確には、「自分は変わりたくないが、他の人が得しているのは許せない。」ということを表明したのだと思う。

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