2005年10月 7日

”自立循環型住宅の設計ガイドライン”講習会

循環型住宅_resize1

 茨城県建築士会が主催する講習会のお知らせ。
 茨城県建築士会では、ほぼ毎月1回のペースで建築士の研修のための講習会を行っている。それらの講習会の企画・開催は、僕の所属する研修委員会で担当している。

 で、今回は、そのお知らせをします。

○”自立循環型住宅の設計”講習会
  日時:平成17年11月18日(金) 午後1時〜午後5時
  場所:茨城県職業人材育成センター(水戸市水府町864-4、TEL:029-221-8647)

 ”自立循環型住宅”とは、あまり聞き慣れない言葉かも知れません。むしろ、建築系の雑誌などを見慣れている人達には、”サスティナブル住宅”とか言った方がイメージが伝わりやすいかも・・・。
 具体的には、「日本の、特に温暖地において、生活時のエネルギー消費を50%削減することを目標とした住宅で、特殊な技術や未完成な技術を使うことなく、一般的な木造住宅を設計施工される方々が実現できる技術や工夫で構成されていることを特徴としています。」((財)建築環境・省エネルギー機構編集のマニュアルより抜粋)ということです。

 最近、社会のコンセンサスを得た意見として、地球環境へ配慮するため、一般の住宅も電気や石油・ガスなどのエネルギー消費を押さえ、一方で良好な住環境を確保するために自然エネルギーを取り入れる必要性があると云われています。全くそのとおりだと思います。
 そんな風潮の中、大手のハウスメーカーは、省エネルギー・自然エネルギー利用の住宅を盛んに宣伝・販売しています。しかし、各社の宣伝を見てみると、当然ながら特殊な技術や材料の囲い込みを行っていて、一般的に普及する技術としては確立していません。

 今回の講習会の自立循環型住宅の設計ガイドラインは、上述したとおり、”特殊な技術や未完成な技術を使うことなく”一般的に実現出来る住宅の設計ガイドラインです。コンピュータの世界でたとえると、オープンソースの考え方だといえると思います。社会にとって有用な技術は広く共有されなくてはならないと思います。
 そういった意味からも、是非、建築士会員のみならず、住宅建築に関わる人達・住宅を建てようと考えている人達もご参加ください。

 参加申し込みは、(社)茨城県建築士会宛に申込書(PDFデータ)をダウンロード後プリントアウトしてFAXして戴くか、建築士会(kyy05413@nifty.ne.jp)宛にメールにてお申し込みください。
  

2005年10月 3日

木造住宅耐震診断士


mokutaishin

 木造住宅耐震診断士の養成講習会を受講。耐震診断士の認定申請を行いました。

 公的に地震規模M7程度、震度6程度の地震が発生する確率が発表されていますが、茨城県は、ご存じのとおり南西部に地震の巣みたいなところがあるし、鹿島灘沖でM6程度の地震が今後30年以内に起きる可能性は90%だったと記憶してます。そこで、できるだけ対策を講じるため、行政も必死です。平成16年から18年の3年間で300名以上の木造住宅耐震診断士を養成し、昭和56年以前に建てた建物の耐震診断。耐震補強を進めたいとのことです。
 確かに、阪神や中越の震災被害を見ると、被害を受けた建物は、昭和56年以前のいわゆる「新耐震基準以前」の建物が多かったと思います。「新耐震以前の建物は地震に弱い」とは一概にはいえませんが、地震による建物の倒壊から自分や家族の命を守るためには、テレビや雑誌などのメディアの情報だけで自分で判断するのではなく、専門家に診断を受け、適切に補強することが必要だと思われます。

続きを読む "木造住宅耐震診断士"