2007年9月27日

袋田の滝

fukuroda_top
+Click!
なかなか涼しくならないので、マイナスイオンたっぷりの滝の画像でも、・・・。
ここは地元では”日本三名瀑”として有名な’袋田の滝
この滝は、別名「四度の滝」とも言い、それは西行法師が「四季それぞれに1回ずつ訪れてみたい」と言ったとか、四段の滝になっているからとか・・・。
クリックして見える画像は、現在の観瀑台からの撮影。
「現在の・・・」といったのは、実は今、新しい観瀑台をつくってます。
その観瀑台の設計に(正確には設計変更に)関わってます。
で、現場打合せを兼ねて工事状況を視察したのでした。
新観瀑台の概要と工事状況は、「袋田の滝の続きを読む」をクリックしてね。
現在の観瀑台も土産物屋さんなどの立ち並ぶ所からトンネルをくぐって行くのだが、新観瀑台は、さらにトンネルを延長。
下の画像は、その延長するトンネルの状況。
同じ工事現場でも、いつも見慣れた建築の現場とは、だいぶ違う。
何というか、力強い!ダイナミック!
070926fukuroda02.jpg+Click!
この横穴は、現在の観瀑台とは逆方向、つまり滝と対面する山の奥に向かって伸びてゆく。
硬い岩盤を削って、トンネルは続く。
見えているアーチ状の鉄骨は、落盤防止の仮設支保工なのだが、見るからに硬そうな岩盤なので、掘るのは大変だが崩れる心配は無さそう。
だんだん滝と離れてしまうぞ。
何故かというと、その先には、・・・
070926fukuroda03.jpg+Click!
上に伸びる縦穴です。
下から見上げると、判りづらいが、結構な高さ。
直径2.4mの穴を、まるでSF映画で見るようなドリルで下から上へ空けて、その後、上から直径約7mの穴に拡げたそうだ。
070926fukuroda04.jpg+Click!
上から見下ろすと、こんな感じ。
小さく、作業員が見えています。
何故か、下から見上げた時よりも高さを感じます。
縦穴の高さは、約35m。
ココにエレベーターが2基と保守兼非常用階段が設置されます。
070926fukuroda05.jpg+Click!
縦穴の上はこんな感じ。
実は、この縦穴を見下ろしている場所までは、結構急な登山道を登ってきてます。
新観瀑台は、この上に造ります。
環境保護・景観保全・保安林保護のため、新観瀑台予定の大きさギリギリまでしか、樹木伐採できません。
ということで、資材搬入のトラックも来れないし、ヘリコプターも使えない、荷揚用のクレーンも設置できないので、資材の搬入は、全て既存の横穴トンネルと延長横穴トンネル・縦穴を使って行います。
1日で打設できるコンクリートは30m3程度まで、横穴トンネルを入れるトラックは、2tまで。
見えている小さなタワークレーンも、バラした部品を縦穴を通して手動ウィンチで吊り上げて組み立てたそうです。
で、新観瀑台から滝を見ると、下の画像のような感じで見えます。
ここからだと滝が四段になっているのが良く判るというのだが、現在はまだ観瀑デッキができてないので、イマイチです。
ちなみに、袋田の滝の観光ポスターは、ココから撮っています。
いやぁ、秋の紅葉が楽しみ。
今までは、観光ポスターのように見える場所までは、登山道のような急峻な道を通らないと来られなかったのが、エレベーターで来られるようになります。
070926fukuroda06.jpg
しかし、まだまだ数々の困難な条件をクリアしていかないとなりません。
関係各位、鋭意完成に向けて努力してますので、もうしばらくお待ちの程を!

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://shade-factory.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/586

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)