四寸角の柱の家!!
久々のエントリー、ご無沙汰しちゃってます。
判りにくい写真だと思いますが、木造住宅の基礎コンクリートと土台、柱です。
板が積み重なったように見える断面が土台で、その上の白っぽい木材が柱です。
つくばエキスプレスの開業から1年過ぎましたが、未だ大手ハウスメーカーによる建売り住宅の建設ラッシュが続く”つくば”で撮影。
ラジオやテレビでコマーシャルの華々しい某ハウスメーカー(実態は建売メインの設計施工ハウスメーカーなのに、ア○ダ設計という名前)の建売り住宅。
もう一度写真を見てください。なんか、おかしくないですか?
柱の太さ(120mm、四寸)よりも土台の巾(105mm、3.5寸)の方が小さいんです。
確かに、土台は構造的にはほとんど評価はしないことになってますが、なんか変!!
なんか転けそう。
変だと感じませんか?
これを変だと感じないで組んでしまう大工も変!!
写真を取り忘れましたが、2階の床を支える梁も柱の太さよりも巾が細いことになってます。
こういうのを”経済設計”と云うのだろうか?
では何故、柱は四寸角?
普通の1820mm間隔の柱間の木造2階建て住宅では、柱は軸力を受けるだけなので、105mm角でも120mm角でも変わらないはず。
”見かけ”と”売り文句”が欲しかったんでしょう。と、推測されます。
「耐震性抜群!!四寸角の柱を使用していながら、坪○○万円台という驚きの価格!!」というキャッチコピーとなり、新聞の折り込み広告に謳われるのでしょう。
経済設計の実態を垣間見たような気がします。
「建売りだもん、建てている最中のことなんて見えないモン。」
「ついでに”(株)住宅性能評価センター”で確認申請しとけば、何となく、性能評価しているようにも見えるし・・・。」
てなことも勘ぐれます。
これは完全にアウトね。
柱の引き抜け防止のための”ホールダウン金物”という金物の基礎コンクリートへのセットが精度が悪く、柱の下に掛かっちゃってます。
それを強引に付けようとして柱の下面を欠き込んじゃってます。
そりゃダメだわ。
せっかくの四寸角の柱も一番力が加わるところを断面欠損させちゃダメでしょ。
上棟しちゃってるのに、どうやって直すんだろ?
僕だったら、ダメな部分の柱と土台を外して、ケミカルアンカーでホールダウン金物セットし直すか、ダメな部分の壁の筋交い取っちゃって、柱に引き抜き力が加わらないように設計変更するけどなぁ。
どうするのかなぁ?建売だから買い主には見えないからこのまま強引に付けちゃうのかなぁ?
ご用心!ご用心!
コメント
土台は集成材ですか?
建売は怖いですね。
住宅はプロ(設計事務所)を味方にして建てるのがベストだと思います。
ところで、進行中の物件は完成しましたか?
Posted by バシ at 2007年3月21日 22:31
バシさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
すみません、何の返答も出来なくて。
進行中だった住宅、そうですよね。完成報告しなくては、・・・・。
Posted by suzuki@Shade-F at 2007年4月10日 16:30
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