2007年2月 9日

強者どもが夢の跡

yatabe01.JPG+Click!

 大地震が起きて道路がひっくり返っているわけではありません。
 日本自動車研究所の谷田部テストコースの高速周回路のバンク部分なのだ。
 かつてココは、古くはTOYOTA2000GTやチューンドGTRなどの様々なクルマが最高速記録を生んだコースなのだ。
 記録を目指すクルマと人たちが、このバンクを300Km/h以上のスピードで駆け抜けていた。
 僕は地元なので、谷田部テストコースがココにあることは知ってはいたが、もちろん一般の人間は入れないところだったので、テストコースを実際に見たのは、初めて。
 学生時代は、土曜日の深夜のカーグラフィックTVを観て高速性能テストで”ヤタベのバンク”を疾走するクルマに痺れてました。

 で、今はつくばエクスプレスが高速周回コースを分断するように通り、日本自動車研究所のテストコースは移転し、谷田部テストコースは解体され、周囲は大規模な開発が行われつつある。
 周回コースの中に研究学園都市駅という駅が出来て、バンクの部分を真ん中でバッサリ裁つように道路を工事中。で、この様な光景が表れたのだ。


yatabe02

 Google Earthで見るとこんな感じでコースがまだ残っているが、現在は画面上方のバンク以外は痕跡不明になりつつある。

 
yatabe03.JPGRIMG0011.JPG

 工事中の道路に車を停めて写真を撮っていたら、交通整理の警備員(おばちゃん)に「もう今日は工事終わりだから、中に入って写真撮ってもいいよ。」と言われ、バンクの一番テッペンまで登ってきました。ありがとう、おばちゃん。

 そこから見た風景はこんな感じです。

 こんな軽微なガードレールでいいのか?っていうくらい低いガードレール。

 とてもじゃないけど、まともな神経ではココを300Km/h以上のスピードでクルマを運転することは出来ません。

yatabe05.JPG 舗装のミューは、思っていたほどではありません。割と普通の路面でした。

 以前、筑波サーキットの中を歩いたときよりも摩擦の少ない路面です。基本的にオーバルコースの最高速テストコースなので、摩擦抵抗はこの程度なのか?



 最高速に命を削るように競い合った”強者どもの夢の跡”を感じた夕暮れでした。


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