2007年1月26日

休眠期のバラの手入れ

ablahamdarby1.jpg+Click!

 園芸書によると、バラづくりは12月から2月の休眠期が重要だそうだ。それどころか、バラの園芸書の著者によると、この花も何もない時期が一番楽しくて、忙しいとも書いてある。
 僕みたいな凡人は、この寒い時期に花も咲いてないのに庭にはあまり出たくないのになぁ。
 そんなことをボンヤリ考えていると、案の定、園芸雑誌をパラパラと見ていた妻から、指令が・・・・。
 とりあえず、12月中に全ての葉っぱをむしり取り、誘引し結束してあった麻ひもは外しておいた。
 ちなみに昨年の5月にはこんな姿で咲いてました。
 この後、株元に寒肥を施して、冬剪定を行い、消毒をして、枝を誘引、株元をマルチングという段取り。
 「年末年始は忙しい」とか「今年は暖冬」とか適当なことをいって延ばし延ばしにしていたが、妻からの再三の催促。
 
 で、重い腰を上げたのだ。(妻は掛け声だけで、自分からは動こうとはせず。)

 まずは根っこと株を充実させるため、休眠期には不必要な光合成をさせないように葉っぱを落として寒肥を与える。

 葉っぱは、手で枝の上から下の方へむしり取る。前述の通り、これだけは昨年中にやってあった。

 寒肥は、赤玉土と牛糞堆肥を混ぜ合わせたものを株から30cm程度離れた場所に穴を掘って埋めた。

 次に冬剪定なのだが、バラの種類によって切る位置が違うらしい。
 園芸雑誌やホームページによって結構多種多様なことが書いてあり、結局よく判らない。
 トップの写真のアブラハムダービーは、四季咲きでシュラブ(半木立性)タイプのバラ。
 「四季咲きのイングリッシュローズは、剪定によって花の咲く位置を調整する」とある。
 枝が暴れ気味なのを抑えるため、短く剪定したいのだが、「枝の自然な広がりを保つように」ともある。

 「で、どこで切ったらいいの?」

 その他うちに地植えしてあるのは、その他”つるアイスバーグ”と”ピエールドロンサール”という、一季咲き性のつる性のバラ。それと常緑のモッコウバラ(これは剪定は適当で良いですと以前バラの先生がおっしゃってた。

 これらは四季咲き性のバラとは剪定方法が全く違うらしい。

 で、結局、考えても判らないので、ちょっと残しすぎかな?という程度に適当に剪定。

 剪定の後の誘引がまた大変。最初は、豚革の手袋をして誘引作業をしていたのだが、指先が不自由で麻ひもを結ぶのがやりづらい。

 面倒になったので、手袋を脱いだら、バラの刺で血だらけに。手袋は右手の指先だけ切り取ってしまおう。

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 剪定・誘引・消毒後のピエールドロンサール。

 昨年の夏頃に急激に伸びたシュートが異様に直立し、太くなった。これを切って良いのか、悪いのか?
 とあるホームページによると、太い枝には貧弱な花しか咲かないとも・・・??
 「この枝は、何らか理由があって伸びようとしているのだから、自由に生きさせてあげよう」ということで残してあります。
 頂芽優勢で上の方しか花が咲かなくなってしまうので、なるべくシュート横に倒し誘引したいのだが、太くなりすぎて厳しい。跳ね返った枝で手は切り傷だらけになってしまった。
 ちなみに昨年の5月はこんな姿

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 剪定・誘引・消毒後のつるアイスバーグ。

 昨年、伸びたシュートが多く、それらの枝先だけを軽く剪定。アーチに誘引してみたら、結構混み合っている。
 そこで、フェンスの方にも誘引。ただし、コッチにはハゴロモジャスミンがあるので、それを飛び越すように支柱を立てて見ました。
 (寒風除けのビニールを被っているのが、ハゴロモジャスミン。コチラの冬越しも心配)

070120cafe.JPG


 鉢植えのバラは、あまり大きく育てないつもりなので、こんな感じで結構思いきって剪定しました。
 伸び伸び成長させて貰えないなんて、ちょっと可哀想な気もするのだが・・・。

 

P1010822.JPG いつの間にか、うちの新しいバラの仲間を妻が購入。これらは、暖かくなってから植え替え予定だそうです。

 品種も色も相談されてません。たぶんどこに植えるのかも相談されずに指令が来るんだろうなぁ。
 穴掘り・植え付けなどの肉体労働は父ちゃんの仕事(泣)。
 ちなみに品種は、”コンテ・ドゥ・シャンパーニュ”と”チャールズ・レニー・マッキントッシュ”!!
 何故バラの名前にグラスゴーの建築家C.R.マッキントッシュの名前が?晩年の植物水彩画家の功績?


 剪定・誘引ををしてから、石灰硫黄合剤という効き目も匂いも強力な消毒役を散布。
 これが強烈に臭い。いわゆる硫黄の匂い。強烈な温泉臭。
 散歩中の犬も引き返していきました。スマン、ワンちゃん。
 強アルカリ性なので、金属を腐食させる可能性大。でも、フェンスやトレリス・アーチから簡単には枝が離れません。園芸雑誌には「地面にビニールシートを敷いて、そこに枝を倒して・・・」とありましたが、現実にはつるバラには無理です。
 石灰硫黄合剤散布は、葉っぱのない冬に一回だけ。こんな臭い薬はしょっちゅう撒けません。
 昨年はあまり農薬は使わずに(アブラムシ退治だけはスプレー消毒)バラを育ててみましたが、夏過ぎから黒点病に見事にやられました。
 毎日こまめに見回って、バラゾウムシやチュウレンジバチ退治したり、黒点病の葉っぱを除去するのは、我が家には負担が大きく、続きません。 
 今年は、竹酢液を混合することで農薬を指定濃度の1/2に減らしながら、消毒します。
 それが、自分にとって無理のない趣味の園芸かな。

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