2006年12月 4日

本屋

 最近は、本屋に行ってもつまらない。

 ちょっと前までは、書棚の前で著者もタイトルも知らない本を手にとって、面白そうかどうか斜め読みしたのだが、そんな気も起こらない。

 何故だろう?僕が歳をとったせいなのかな。などと、漠然と思う。

 ということで、以前読んで面白かった著者名で本を選んでしまうのだが、水戸あたりの本屋では、雑誌と実用書、季節ものコーナーに押されて単行本・文庫本コーナー自体が小さくなっているので、選択肢が狭すぎる。

 文庫本コーナーに行くと、出版社別に著者のアイウエオ順に並べてあるが、売れっ子作家のインデックスはあっても同じ頭文字の著作の少ない作家の本はほとんど皆無。

 単行本コーナーに至っては、出版社別にもなっていないほどの品揃えなのだ。



 オジサンだけでなく、少年少女たちも、オバサンも本屋での本との偶然の出会いが無いのだ。

 大して在庫に場所を取るワケじゃないんだから、「この本なんか読んでみたら」という風に、さりげなくお薦めの本なんか置いてみて欲しい。その本屋の個性が出るでしょう。

 あっ、でもPOPで「お勧め!」なんて大書してディスプレーしないでね。オジサンは押しつけられると引いてしまうから。あくまでも、普通に書棚に並べて欲しい。

 大都市にはそんな本屋もあるのでしょうが、地方都市にこそ必要だと思うわけです。



 Blogや新聞の書評で買うものが決まっていれば、本屋なんかに行かなくてもAmazonがあるし、そもそも本屋においてない場合が多く、注文するとAmazonよりも遙かに時間が掛かってしまう。

 これでは、健全でないと思うのですよ。まるで、実際の世界では出会いが少ないから、人間関係が煩わしいから、ネットなどのバーチャルな世界に行ってしまう歪んだ男女関係みたい。

 経営的に本屋さんも色々と大変だと思うが、売れて回転がよい商品(つまり雑誌や季節ものの手帳や参考書など)だけではなく、もっと僕みたいなオジサンが本を選べるお店にして欲しい。

 言葉は悪いが、子ども向けの売れ線商品ばかり扱っているから、万引きが多くて経営も厳しいんじゃないの?オジサン向けの店舗にすると万引きは減るんじゃない?



 まぁ、電車の中で堂々と漫画週刊誌を読むオジサンたちもダメなんだけどね。

 前向きに考えると、時間が掛かっても読みたい本を店頭でもっとどんどん注文して本屋さんを鍛えないといけないのかなぁ?

 でも、本屋を鍛えられるだけの読書力も経済力もないし・・・。

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