2006年5月25日

日影図の書き方

日影図

 たいしたアクセス数がある訳じゃないが、このBlogのアクセス解析は、XREA (エクスリア) で行っている。  そこで、googleやyahoo、msnなどのサーチエンジンから何という検索キーワードでここへ来てくれるのか調べてみた。

 ここ最近は、なぜか「日影図の書き方」というキーワードでやって来る方が多い。そんなに日影図の書き方について情報を欲しがっている人が多いのだろうか?

 東京では相変わらず高層マンションの計画が目白押しだという噂も聞く。僕の所にも、大手事務所にいる先輩から「高層集合住宅の図面手伝える?」などとのありがたいお声が掛かる。(Mさん、すみません、手伝えなくて・・・)

 そんなことで、東京の設計事務所などでは1〜2年目の新人が日影図を書くのに四苦八苦しているのかも知れない。


 僕も、公営住宅の計画に初めて参加させて貰った時、苦労したっけ。当時の公営住宅は、建築基準法による日影の規制だけではなくて、公営住宅法による、住戸の日照時間確保も求められた。何棟も配置すると南側の住棟の日影で北側住棟の日照が制限されるので、隣棟間隔や住棟の高さ(階数)が制限される。しかも、当時はまだパソコンによるCADは一般的でなくて、「日照定規」という透明の下敷きをトレペの下に敷いて建物の角々の各時間毎の日影を書いてつなげるという手作業だった。2棟・3棟による複合的な日影なんて気が狂いそうになる作業だった。

 と、いうことで、今はCADでデータを入力するとチョイチョイと書けるんから、だいぶ楽になったんだよ。せめて、日影の出来かたの原理と日影作図ソフトの使い方ぐらいは自分で勉強してください。でも、手書きで苦労した経験があると、CADでの入力や操作方法が間違っていた時、できあがった日影図に何となく違和感があり、判かるようになります。それから、建築指導課の人は危なそうな所に日照定規を逆にあてて日影時間を確認します。そんなことからも、使いやすいCADソフトを探したり、操作の仕方をあんちょこ見てやるよりも、まずは、日影の原理(中学生の理科程度だと思う)を勉強しましょう。

 勉強するには"真太陽時による日照計画の進めかた" (彰国社)がお勧めだと思います。

 ちなみに現在僕は、VectorWorksのプラグインであるShadowを使ってます。

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