2006年3月 1日

登りつめると、そこは神社

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水戸に20年近く住んでいながら、今までいったことのない神社、水戸東照宮。

ふとしたことから訪れてみた。



それは、車を停めた駐車場から後ろを振り向くと、コンクリート擁壁を登る鉄骨階段があった。
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階段を登りつめた先は、建物に挟まれた路地。路地の先は”宮下銀座”と呼ばれる寂れた飲屋街のアーケード。面白そうなので登ってみた。


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真っ昼間のアーケードは人通りもなくて寂しい。登り切ってみると、正面にはアーケードを横断するようにしてさらに階段が続いていた。
鳥居には東照宮の文字。
今度の階段は参道らしく幅も広く、石で出来ている。
さらに登ってみた。


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登り切ると、水戸東照宮の社殿があった。東照宮ってくらいだから、権現づくりの社殿かなと思ったのだが、権現づくりにしてはおとなしめの装飾。それもそのハズ、戦災で建て直しているそうだ。境内に建ててある説明書きによると、戦前の社殿は「権現造極彩色で旧国宝建造物に指定されていたが、・・・」とある。

そんなことよりも、初めて訪れて実感したのは、この場所は、まるで岬の先端にあること。三方を崖で囲まれているのだ。崖上の境内でも、標高20mぐらいだと思うので、おそらく、縄文海進期にはこの境内のすぐ下を波が洗っていたのだろう。

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神社縁起によると、水戸徳川家初代藩主の頼房が家康を祀り建立したとあるが、それ以前の古代から此処は神聖な場所であったのだろう。
この岬の西側にあるもう一つの岬状の台地の上は、江戸時代は刑場だったと聞く。古代、岬の先端は霊的な場所であったのだろう。

アースダイバーを読んで以来、地形とその場所の使われ方、歴史的な変遷が気になるようになった。
そして、こうして歩き回るのが好きになった。

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