2005年9月 6日

「改革に賛成な人はとにかくこっちへ」って言ってる人達って?

kakegoe_1

 政治、特に選挙に関してはあまり書きたくはないが、一体この騒ぎはなんなんだ?と考えてみた。
 いろいろな主義・主張・権利があり、それらの多様性と対立性を認識することが重要であると常々思っているが、多様性を認めないような発言がまかり通っていることに強い違和感を感じる。
 曰く、「改革じゃなくちゃダメなんだ。」「君は僕とは意見が違うから認めない。」などなど・・・。

 広告代理店上がりの人の会社が作成した「郵政民営化・合意形成コミュニケーション戦略(案)」なる資料がある。中を見ると、いかにも三流広告代理店らしい横文字を羅列した資料であるが、「小泉内閣支持基盤は、IQ(EQ/ITQ)が低い・主婦層&子供を中心・シルバー層」と捉えて、その層に難しいことは考えさせずに合意形成させてしまおうという戦略らしい。
 自らの支持層をIQの低い層と捉えて、思考停止にして、自分以外の他者の主張を考えさせないようにするなんて、バカにするのも程がある。

 このような戦略とやらで、世論を操作し政治ができるって考えている人達に”改革”はまかせられますか?

 改革が目的ではなく、改革は手段であるということ。多様性と対立性を認知し、自分で考え進む方向を選択できる社会であるということ。それが重要だと素朴に思う。

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コメント

そうは言っても、みんな五十歩百歩で、どこ・誰選んだって大差ない気がしますけど。野党の連中はいつもただ反対のための反対ばっか言ってるみたいで、じゃあアンタ達は具体的にどうするつもりなのかってのが全然見えないし。大体、一般庶民を愚民視して難しいことは考えさせず、政治家や高級官僚等一部の人間だけでいいようにしようってのは、サラリーマンに対する課税の仕方見たって分かります。よっぽどの高給取り等を除き、給料に対しても、預金利息とかも源泉徴収で終わりだから、自分の税金なのに自分で計算・申告もしない。所得控除も、サラリーマンの場合はあれこれ工夫する余地がほとんど与えられてないから、如何に節税するか知恵を絞ることもない。考えさせないような制度にドップリ浸かるしか道がないから、自分の給料からこれだけ税金払ってるんだぞって実感もってるサラリーマンてあんまりいないんじゃないですか。消費税率引き上げ問題にギャアギャア騒ぐ前に、先ずは所得税の納税者たる自覚を持つ必要があると思います。消費税は、沢山消費する人が沢山払うんだから、払うのが嫌なら質素な消費にすればいいんです。まだ使える家電製品を捨てて次々に新モデルに買い換えるとか、高級ブランド品だグルメだって、今の日本は無駄遣い大国なんだから、基本食材等必需品以外の消費税をドーンと引き上げて、無駄遣いしたい人達からは、ガッポリ税金とってやればいいんです。その代わり、知恵を絞って節税したい人には、サラリーマンだって自分で所得税の申告納税をすることによって節税できるような制度にすべきです。

腐った林檎さん、コメントありがとう。
そうですね。為政者は、いつも一般の国民を”飯の種”ぐらいにしか考えず、「生かさず、殺さず」としか考えてないのかも知れませんね。僕もサラリーマンをやめるまっでは、自動車税と消費税ぐらいしか税金について意識してませんでした。
ただ、知恵を絞れる人はいいけど、知恵を絞りようにも情報の窓口の限られている弱者は、どうすればいいんでしょう?
このエントリーで問題にした資料は、明らかに情報弱者をIQが低い層とカテゴライズして、情報を操作して、自分たちの都合の良いようにやってしまおうという意図のあるもので、そこに憤りを感じました。
志のある政治家もいると思うんですが、少数では国を動かす力がないことも問題だと思います。

サラリーマンでも自分でちゃんと確定申告させる国はいっぱいありますが、税理士でもない人が自力だけで節税案を考えるのは確かに難しいですよね。だから、例えばアメリカとかでは、サラリーマンでも税理士に料金を払って、少しでも節税できるように助けてもらうのが極当たり前です。また、税理士報酬を支払うほどの所得レベルじゃない人のために、会計士・税理士になる勉強をしている学生が無料奉仕で申告書を作成してあげる代わりに、特別単位がもらえる学校プログラムがあったり、地方自治体の同様のプログラムに協力した税理士の卵たちには協力した証書が与えられて、就職活動の履歴書に載せると有利になる制度とかがあります。たとえ自分自身で申告内容を作らずに、有料・無料で誰かに頼むだけでも、自分は納税者なんだ、だから税金で給料払ってやってる連中は自分達の公僕なんだぞって自覚が芽生えると思うんですよねえ。そうすれば、政治家たちに対する目も厳しくなるし、要求ももっときちんとする姿勢ができてくると思うんですけど。

 確かに日本人の多くは、「お上に飼い慣らされている家畜のような国民」なのかも知れません。
 国と自分たちの関係を考えるのに 「税金を払う」という切り口は、お金のことなので、みんな真剣に考える糸口としては有効かも知れませんね。だって、構造改革とか、憲法問題とか、外交問題とかって、「偉い人が何とかしてくれるだろう」って感じで、自分のこととして真剣に考えづらいですもんね。
 ところで、公明党が「自動車重量税は本来の2倍以上払わされているので、改正する」ってことを
セールストークしてるんですが、この”本来”ってのはどうやったら検証出来るんだろう? 税金って”本来”の金額ってあるの?

そうそう。大体、本来国民の”公僕”のはずの人達に対して、いまだに江戸時代みたいに”お上”という呼び名が当たり前のように通用してることを見ても、日本人のメンタリティがわかります。国民のほとんどが日本は民主主義の国と思ってるでしょうが、海外では、日本は世界で唯一経済的に成功した社会主義国家だと言ってる人が大勢いるのを知ってるでしょうか?(最近はシンガポールが2番目の勝ち組社会主義国家に加わったようですが)

日本の税理士じゃないので、”本来”の自動車重量税が何なのかは判りませんが、一般論として税金の”本来”の金額ってのはあると思います。本来払うべき金額を払わないのが脱税だし、本来払うべき金額以上に払わないようにするのが節税だと思います。これまでのコメントからもご想像いただけると思いますが、税金オタクなんで、脱税・節税論議をしだすと止まらなくなってしまうので、ここでやめときます。

じゃ、また。面白そうな書き込み見たらコメントさせてもらうかもしれません。

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