2005年9月10日

ON THE STREET CORNER


"ON THE STREET CORNER 1" (山下達郎)

 原盤は、1980年に限定版として出され、1986年に再発盤がCD化された。このアルバムは、1950年代から1960年代にニューヨークのハーレム当たりの路上でア・カペラで歌われていたスタンダードナンバーの山下達郎によるトリビュート。
 「収められているテイクの数々は、当初、純粋に私の趣味として行われていたもので、・・・」と山下達郎本人によるライナーノーツにあるとおり、山下達郎の好みというか、音楽の原点が最も判るアルバムとなっている。

 ほとんど、山下達郎一人でいろいろなパートを歌い多重録音することで、美しいハーモニーを歌っている。しかも、ほとんど伴奏無しである。ほとんどと書いたのは、2曲目のClose your eyesだけは、吉田美奈子が”掛け合い”をしている。この掛け合いが、吉田美奈子ならではの”とろけるようなヴォーカル”でうっとりしてしまう。3曲目のSpanish harlemでは山下自身によるピアニカ(!)伴奏が入っている。
 どの曲もスタンダードナンバーだけに素晴らしいのだが、僕の一番のお気に入りは、5曲目のMost of all。原曲は1955年にR&BヴォーカルグループのMoonglowsが発表した作品だそうだ。iTunesでMusic storeを検索してみようと思う。



"ON THE STREET CORNER 2" (山下達郎)

 こちらは、ON THE STREET CORNER1の再発盤とほぼ同時に出された続盤。本人によるライナーノーツにもあるとおり、前作と比べて、タイトルへの適切さ・純粋さがいささか疑問な曲が多い。
 AMAZONによると、さらに続編の"ON THE STREET CORNER 3" (山下達郎)も出ているらしいが、そちらは入手していない。

 今気が付いたのだが、AMAZONで検索したアルバムジャケットと手元にあるアルバムジャケットが全然違う。そういえば、LP盤の1では、歌詞カードに思いっきり間違いがあった。(曲順が違っていたか、歌詞が途中抜けていたかだったと思う。)
 

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