建築についての考え
○建築には次のような要件が満たされていなければならないと考えます。
- 機能が満たされていること
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- 当たり前のことですが、建築は、必要とされる機能を満足することを最低条件と考えます。
- 「かっこ良いこと」だけや「目立つこと」「他と違ったデザイン」を優先して、求められる機能を満足しないものは本当の建築ではないと思います。
- 長持ちすること
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- 建築は、竣工した時がゴールではありません。竣工した時がスタートです。長く使えることが、建築に求められる機能の一つです。
- 時代や生活スタイル・社会背景などの変化にもしたたかに耐えられるタフな建築を目指します。
- 美しいこと
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- 建築は、機能を満たし、長持ちするだけでは不十分です。その建築のたたずまいが美しく、周り空間の質までも高める美しさが必要であると考えます。
- その美しさとは、装飾的な華美な美しさではなく、そこにいる人、その前を通る人などが気持ちが何となく良く感じる、そんな美しい建築を目指します。
- 愛されること
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- 「誰からも」とは云いませんが、愛されることが、建築がモディファイしながら求められる機能に対応し続け、美しさを保ちながら長持ちするのに必要な条件と考えます。
- 愛される建築をつくるためには、それを産み出すために建築主の方々などと議論を重ね、知恵を絞り、考えを巡らすというプロセスが大切であると考えます。
設計者の役割
- 設計者の役割は、建築を設計することです。
- 建築の設計とは、端的に言うと、「考えて決めること」です。
- 考えて決めるプロセスにおいては、要求条件や与条件などを検討し、工学的・技術的・経済性なども含めて、その解決案を提案し、建築主に説明、了解を得ることを行います。
- 設計者は、建築主から委託されて、建築主の利益を追求するとともに社会的な適合性をも考え合わせ、具体的なカタチ・場所をつくります。
工事監理者の役割
- 工事監理は、設計図書と施工方法・材料・部品を照らし合わせ、設計図書の通りに工事が行われていることを建築主の代理者として確認します。
- 様々な技術的な検査と確認を行い、できあがる建築の品質確保を行います。
- 工事運営においては、工法・材料・工程等について施工者に助言を与え、建築の品質向上を図ります。
- 工事金額の支払いについて、建築主の代理者として請求書の査定・交渉を行います。